伝統技術後継者｜応募される皆様へご挨拶 | 採用情報｜塩田剪庭園で働きませんか？剪定の後継者、伝統技能の後継者育成を致します。

塩田剪庭園代表・塩田より、
応募される皆様へご挨拶。

作業者を応募される皆さん、こんにちは。
私は塩田剪庭園代表・塩田です。

現在、塩田剪庭園は代表である私が一人で担っています。しかし、一人だと大変な作業も出てきましたので、作業者を募集することになりました。

ここまで私を成長させてくださったご依頼者、関係者の皆様にまずは感謝を述べたいと思います。

私が剪定などの仕事を始めた１９９７年頃、植木の剪定や造園業などはまだまだ人気の低い業種でした。

３Ｋ、つまり「汚い・危険・きつい」と酷評されていました。

また、剪定の仕事、造園業とは、ただ庭木の剪定をするだけ、街路樹の剪定をするだけ、庭を作るだけなど、社会的にも見下される業種でもありました。

私がこの仕事を始めた直後あたりから、ようやく、環境問題が大きく指摘されるようになり、樹木、マツなどの保護も少なからず取り組まれるようになりました。

本来、剪定の仕事とは、樹木を保全する上で最前線にある業種のはずでした。

しかし、これまでの造園業界や樹木を保全する業界は、環境問題、剪定・樹木治療関連の業種の社会的地位の向上、適切な剪定作業の推進、間違った剪定作業や業務の指摘に対して、何ら有効な対策を講じませんでした。

結果、剪定作業や樹木治療の経験をしっかり積んでいない人が増え、造園業、剪定作業の仕事に就いたり、土木など別業種の人が剪定を学ばず、正しい技術を得なかったり等で地域の樹木・庭木、剪定の技術までもダメにしています。
これは環境破壊に相当する行為であると言えます。

これから塩田剪庭園で正しい剪定作業を学ぶ方は、間違った剪定が広がっている現状を学ぶことにもなるでしょう。

左の写真は廿日市市宮島口で撮影した松です。
正しい剪定を学べば、このマツの剪定が間違い・不適切であると理解することになります。

話しは反れますが、「争いが無くならぬから、力が必要なのです」という言葉を聞き覚えています。

話しを戻せば、剪定作業でも同じことが言えます。適切な剪定作業・樹木診断や治療の方法、技術、経験をしっかり積んで力を手にすれば、適切な作業の実施が可能になり、感性・感覚を身に付けることができ、間違った剪定作業などを指摘することができます。

私はこれまで、様々な現場で剪定作業や樹木治療、造園工事など、多くの業務を経験し、技術、力を得ました。
それは数百年、数千年に渡り人々が築き上げた経験と技術であり、人々が築いたものが私の中で生きづいています。

剪定の技術、樹木保全・樹木治療の技術。
全ては善意から始まりました。そして善意と使命・信念で紡いできました。
自然を大切に、自然と共に暮らしたい、自然を守りたいという人々の想いが、剪定という技術を生み、樹木保全、樹木治療などの技術を生み、前進させてきたと思います。

そして、善意で生まれた技術、使命・信念で紡いできた善意を“善意”で得て紡いでいくか、そうでないかは、私を含め、これから剪定の仕事に就く人の心一つです。

私が塩田剪庭園を立ち上げる前の経験は、これから人を、自然を守っていき、先導する地位に着くための時間であります。
そして、人を育てるという次のステップに来たのだと思います。
これから人々が善意で築いた技術を紡いでいく、“その時”が来たのだと思います。

私に、剪定などの基礎を教えてくださった方は、高齢などで引退される方が多くいます。引退後は、自分のやりたい事をやって過ごしたいという方もいます。

“これまでしっかりと続けて、若い世代に引き継ぎ、そして自分のやりたいことをする”

善意で生まれた技術を紡いでいく。
これが時代を紡ぐ事であって、次を託す事。

別れではなく旅立ち、終わりではなく、始まり。
寂しい気持ちにもなりましたが、人々が善意で築いた技術を紡いでいく“その時”が来た事を実感した時、この言葉の意味が初めて分かったような気がしました。

私は、善意で生まれた技術を、善意で紡いでいきたと思います。

私が剪定などの業務に従事して今日まで、決して楽で平坦なものではありませんでした。
技術を得る、力を得ることは楽ではありません。力を得るためには、多くの試練・課題を乗り越えなければなりません。

剪定の仕事は決して楽でもなく、金儲けができる仕事でもありません。しかし、この仕事は自然を守る仕事でもあり、時に自然と戦う仕事であり、環境保全という点では、最前線にある仕事だと言えます。

私は誰もが、自分の中に可能性という名前の神がいると思います。
それは超越者としての神ではなく、誰もが持っている、“人の可能性”というものです。
苦境に立つこともあるでしょう。それでもどうか、可能性という名の神を信じて、剪定、樹木診断、治療等の仕事に就き、正しい剪定・樹木治療の先導者として続けてほしいと願います。

これから剪定の仕事に就く人は始まりに立ちます。
他人の書いた筋書きに惑わされず、間違った技術を得ることなく、人々が善意で築いた正しい技術を得て、真の剪定士、真の樹木の医者となり、躍進して紡いでください。

例え誰かに言葉が似ていても、同じ台詞・言葉であっても、助言を受けても、私の言葉は私のものでしかありません。

可能性という名の、神を信じて、私の言葉で、皆様にここで語りかけることができる幸福に感謝と、大きな期待と希望を込めて、私からの挨拶とさせていただきます。

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