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私が従事する樹木診断・治療、剪定という仕事の技術。また庭を作る技術。
これら全ては善意から始まりました。数千年前、数百年前、私たちの祖先は善意で技術を紡いできました。
自然を大切に自然と共に暮らしたい、自然を守りたいという人々の想いが、剪定という技術を生み、樹木保全、樹木治療などの技術を生み、今日まで前進させて来ました。
そして、善意で生まれた技術を“善意”で紡いでいくか否かは、私たちの心一つです。
今の状況もそうでありましょう。
世界中の皆様。
多くの方が不要不急の外出を控え、自粛されていると思います。
しかし、本来、正しい「自粛」とは、引きこもって何もしない事ではなく、私たち一人ひとりが自らを律して、人としての尊厳を取り戻して、誰でもなり得る、身近な事であることを、改めて受け入れて、できる範囲のことをしつつ、抑えるべき部分は徹底的に抑えて、良心を慰めるための欺瞞でも、責任を持てない祈りであっても、今を逃げ出す事なく現場にいる人たちの心に想いを馳せることであると思います。
混迷を極める現状も、可能性を信じて、力を尽くせば道は自ずと開けるはずです。
不便でも、もどかしくても、辛くても、今は抑えて、医療従事者の方々の善意を無駄にせず紡いでけるようにしたら良いのではないでしょうか。 |
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